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脚本 第1話「先生好きですッ!」
このコーナーではスチュワーデス物語の名場面を脚本形式で再現します.

空中飯盛り女

21
日本航空スチュワーデス採用試験会場・日本航空乗員訓練センターの面接試験室
 
面接試験官Aに案内され、無言のまま笑顔でお辞儀をしながら試験室に入る中島友子
 
字幕・第一次試験
  
続いて、無表情のままお辞儀をして試験室に入る池田兼子、石田信子
やや笑顔でお辞儀をして試験室に入る木下さやか
緊張した表情で深々と頭を下げて試験室入る松本千秋
試験室の扉を閉める日本航空職員
5人は試験官の前に一列に並んで立っている
村沢教官
「座りなさい」
 
着席する5人
(さやかと信子の後ろの壁には「翼は休みなく。」のポスターが貼ってある)
頬にバンドエイドを貼っている村沢に気づき動揺する千秋
村沢も自分の顔を引っ掻いた相手だと気づき、千秋を睨みながら自分の頬を右手でたたく
さらに動揺する千秋
村沢教官
「どうしてスチュワーデスの試験を受けたか一人ずつはっきり話して下さい」
中島友子
「はい」
 
と緊張しながら返事をする友子
中島友子
「あの、パパはぁ、いぇ、あの、父はぁ日本航空のぉ整備士ですしぃ、ママもぉ、いえ、あの、母もぉスチュワーデスでしたのでぇ、あたしも、その、小学生の時からスチュワーデスになろうと思って、へへ、つまり、あたしのうち航空一家なんです。うふっ」
池田兼子
「あたし、飛行機で世界中を飛び回り、あらゆる国々の文化、様々な民族、人々と交流しましてインターナショナルグローバルな教養を身につけ、より一層自分の人格を高めたい、そう考えたものですから」
村沢教官
「君、知ってるね?スチュワーデスに眼鏡は禁止されてるんだよ」
池田兼子
「あー、あのぉ。それはよう分かってるんですけど、いや、よく分かってるんですけども、試験に合格しましたら必ずコンタクトレンズに変えますので」
石田信子
「あたし、大学時代英文科でした。好きで得意な英語を生かすにはスチュワーデスになるのが一番いいと思いまして」
木下さやか
「私の家、おそば屋なんです。おそば屋で育ったせいか、接客サービスの仕事が大好きで、お客様の相手をしている時の自分が一番生き生きしているなって、自分でもとってもうれしくなっちゃうんです」
 
緊張しながら話し出す千秋
松本千秋
「わ、わたし、空が、空が好きで好きで、その空を飛ぶ飛行機に、小さい時からすごく憧れてたんです」
村沢教官
「だから、スチュワーデスになりたいの?」
松本千秋
「そうなんです。一日も早くスチュワーデスになって、家を出たいんです」
村沢教官
「家を出たい?」
松本千秋
「あたしのお母さん5年前に再婚したんですけれども、新しくお父さんになった人がどうしても好きになれなくて。だ、だから家を出て一人で自由に生きたいんです」
村沢教官
「わがままだね、君は。新しい父親ともうまくやっていけないなんて、全然協調性がないよ。そんな君がスチュワーデスになったって狭い飛行機の中で、先輩や仲間たちと仲良くやっていけるかな?」
  と腕を組む村沢
松本千秋
「で、でも、あたし、どうしてもスチュワーデスに」
村沢教官
「君はスチュワーデスに向いてないね」
松本千秋
「どうしてそう決めつけるんです?」
 
と席を立ち、村沢に詰め寄る千秋
松本千秋
「あたしはだめですか?試験に落ちるんですか?なぜです?私があなたを痴漢と間違えて顔を引っ掻いたからですか?それであたしに腹を立てて、そうなんですね?そうなんだわ」
  
と村沢を睨みつける千秋
 
ブザーが鳴る
ブザーのスイッチを止める村沢
村沢教官
「はい、結構。次のグループ」
試験官A
「はい」
 
さやかたちに机から引き離されるように面接試験室から出る千秋

(2010/12/15)
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